不思議なこと strange enough 2003 5 28
実に妙なことになっている。
東証が発表した5月12日〜16日の外国人投資家の売買状況は、
1,733億円の日本株の買い越しとなった。
同時期の、企業の年金代行返上の日本株の売りは、
1,476億円だったという。
これは、外国人は、日本株を割安と考え、日本株を買い支え、
日本の大口投資家は、自国の株を売りまくっている、というように見られます。
外国人から見れば、好決算が続出しているのに、
なぜ、日本人は、自国の株を売りまくるのかと思うことになります。
もう、こういう国際的に理解しにくいことは、終わりにして欲しいものだと思います。
こういう状況が続くと、大株主に外国人投資家が名前を連ねることになります。
また、年金代行返上による日本株の売りの他に、
日本の金融機関による日本株の売りもあります。
こういう大口投資家は、自国の株がわずかでも上昇したら、
日本株を売りまくります。
しかし、その大口投資家を、国を挙げて守ろうとしています。
矛盾していませんか。
この際、日本株を売りまくる日本の大口投資家を保護する必要はないと思います。
たとえば、ある国際優良企業が好決算を発表した。
その日は、株価は急上昇したが、翌日から下落を続けた。
その国際優良企業の大株主を見ると、生命保険会社がずらり並び、
さらにメガバンクまで並んでいる。
これでは、その国際優良企業の経営者は、落胆したでしょうね。